『テイクオーバーゾーン』主演の吉名莉瑠
第32回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが11月5日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、コンペティション部門を含む各賞が発表された。映画の将来を担う、輝きを放った若手俳優に贈る東京ジェムストーン賞には、日本映画スプラッシュ部門に出品された『
テイクオーバーゾーン』に主演の吉名莉瑠、同部門に選出された『
タイトル、拒絶』の伊藤沙莉、Japan Now部門で上映された『
“隠れビッチ”やってました。』の佐久間由衣、コンペ部門選出作『
ディスコ』のヨセフィン・フリーダ・ペターセンが選ばれた。
『
テイクオーバーゾーン』で複雑な家庭の事情をもつ14歳の少女の葛藤と成長を演じ切った吉名は、現在中学校3年生。この日は受賞した4人のうち、唯一登壇し「このような素敵な賞をいただき、とても嬉しく思っています。東京国際映画祭に初めて参加させていただき、レッドカーペットで見る景色、舞台挨拶で見る景色、すごく新鮮でキラキラしていました」と初々しくほほ笑んだ。さらに、「これからも色々なことがあると思いますが、毎日に感謝して、たくさんの人に吉名莉瑠という名前を覚えていただけるように頑張りたいと思います」と話し、場内の喝さいを浴びていた。
ほかの3人は、ともにビデオメッセージで感謝を伝えた。出演作が相次ぐ伊藤は、デリヘル業界を描いた山田佳奈監督の同名舞台を映画化した『
タイトル、拒絶』に主演。「こんな素敵な賞を頂けて光栄です。この賞に選んだことを後悔させないように頑張っていきたい」と意欲を燃やしていた。
佐久間は「このような賞を頂けて、嬉しくて胸がいっぱい。監督はじめキャスト、スタッフの皆さん、全ての人に感謝したいです」、ベターセンは「私と『
ディスコ』という映画を信じてくれたことに感謝します。ありがとう」と喜びの表情を届けていた。