courtesy Peter Lindbergh, Paris
チャン・ツィイー(章子怡)
Zhang Ziyi
女優
ビル・ガーバー
Bill Gerber
プロデューサー
アカデミー賞およびエミー賞にノミネートされた経験を持ち、ワーナーブラザーズの製作部門代表など数々の役職で40年以上に渡ってエンターテインメント業界に携わってきた。プロデューサーとして手掛けた主な作品は『アリー/スター誕生』『グラン・トリノ』(日本アカデミー賞外国作品賞)『ロング・エンゲージメント』『リベンジ・マッチ』など。
また、『LAコンフィデンシャル』『JFK』『ヒート』『ユー・ガット・メール』『パーフェクトストーム』『スリー・キングス』「ハリー・ポッター」シリーズなど多数の映画にも関わった。HBOの2話ドキュメンタリー“What’s My Name Muhammad Ali”やTNT制作映画“James Dean”の製作総指揮も務めた。
ワーナーブラザーズ以前は、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、トム・ペティ、カーズ、ディーヴォなどのクラシック・ロックミュージシャンを抱える音楽マネジメント会社、Lookout Managementのパートナーを務めた。現在、Environmental Media Association、Center for Early Education、2028年ロサンゼルスオリンピックの役員。3人の娘の父親である。
ジュリー・ガイエ
Julie Gayet
俳優/プロデューサー
幼少期に演技とオペラ歌唱の教室に通い、23歳の時に出演したアニエス・ヴァルダ監督の『百一夜』で頭角を現した。以降、さまざまなジャンルの映画に出演し、作品が表現する世界観や眼差しに深く共感しつつ、俳優としての経験を重ねてきた。2013年にドキュメンタリー“Cinéast(e)s”を共同監督。性差拡大への自身の意思表示として、20名以上の女性監督に映画業界での女性の地位や仕事についてインタビューをした。07年、映画制作会社Rouge International を立ち上げ、シャビ・モリア監督による『エイト・タイムズ・アップ』を制作。同作でガイエは2009年の東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。Rouge International は設立以降、インディペンデント映画の新鋭監督と積極的に組み、カンヌやサンダンスといった主要国際映画祭での名声獲得に貢献している。
マイケル・ノアー
Michael Noer
監督
デンマーク国立映画学校を2003年に卒業して以来、スカンジナビアの重要な発信者として、本質に迫るドキュメンタリーや超現実的劇映画を生み出してきた。刑務所を舞台にしたデビュー長編“R”(10)ではトビアス・リンホルムと共同監督・脚本を務め、国際的評価を獲得。同作はグーテンベルク国際映画祭の最優秀ノルディック作品賞、ムンバイ国際映画祭審査員グランプリなどの映画賞に輝いた。その後、“Northwest”(13)“Key House Mirror”(15)などのデンマーク映画を監督し、数々の賞を受賞。17年、ハリウッド俳優チャーリー・ハナム、オスカー俳優ラミ・マレックを主演に迎え、『パピヨン』のリメイク版を監督。最新作『氷の季節』(18)は第31回東京国際映画祭の審査員特別賞をはじめ、数々の栄誉ある賞を獲得した。
廣木隆一
Ryuichi Hiroki
監督
1954年、福島県出身。93年『魔王街・サディスティックシティ』で、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭ビテオ部門グランプリを受賞。翌94年、サンダンス映画祭において奨学金を獲得して渡米。帰国後、青春映画『800 TWO LAP RUNNERS』で、文化庁優秀映画賞、文部大臣芸術選奨新人賞を受賞。その清冽な作風は若者を中心に各方面で話題となった。2003年、寺島しのぶ、大森南朋を主演に迎えた『ヴァイブレータ』で、揺れ動く女性の心を描き、同世代の女性を中心に一大センセーションを巻き起こした。同作は、2003年度キネマ旬報べストテン3位にランキングされ、国内での評価はもとより、海外でも香港国際映画祭、ナント三大陸映画祭をはじめ、40以上の国際映画祭で上映され数々の賞を受賞、国際的に高い評価を得た。その他作品に、大ヒットを記録した『余命1ヶ月の花嫁』、近年は『さよなら歌舞伎町』『ストロボ・エッジ』『オオカミ少女と黒王子』『PとJK』『ママレード・ボーイ』など。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は日本アカデミー優秀監督賞を受賞。また15年、初の小説「彼女の人生は間違いじゃない」(河出書房新社)を上梓、出身地でもある福島を舞台にした原作を自ら映画化した。最近作は『ここは退屈迎えに来て』。
エレナ・ポラッキ
Elena Pollacchi
ヴェネチア映画祭プログラマー
2004年から1年間、ヴェネチア映画祭にて東アジア作品のプログラミングを担当、12年以降現在まで同職を務めている。アジア映画のプログラマーとして、イタリア、スウェーデン、ノルウェーで活動。ケンブリッジ大学にて博士号を取得し、現在、イタリアのヴェネチア・カ・フォスカリ大学にて中国およびアジア映画について教えている。中国映画、アジア映画、映画祭に関する著作多数。
ピムパカー・トーウィラ
Pimpaka Towira
監督/プログラムディレクター
1990年代初期からタイのインディペンデント映画界で女性映画監督の先駆けとして活躍。長編デビュー作『ワン・ナイト・ハズバンド』はベルリン映画祭でプレミア上映されるなど、国際的に評価された。長編第2作目の『孤島の葬列』は東京国際映画祭アジアの未来作品賞を受賞。また、15年以上に渡って映画プログラマーとしても活動。2015年よりバンコクASEAN映画祭のプログラムディレクターを務めている。2017年から18年まで、シンガポール国際映画祭のプログラムディレクターを務めた。
中村義洋
Yoshihiro Nakamura
映画監督/脚本家
99年、自主制作映画『ローカルニュース』で劇場映画監督デビュー。その後、『刑務所の中』、『仄暗い水の底から』、『クィール』など、話題作の脚本も手がける。主な監督作品に『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)『チームバチスタの栄光』(08)『フィッシュストーリー』(09)『ゴールデンスランバー』(10)『みなさん、さようなら』(13)『白ゆき姫殺人事件』(14)『残穢 -住んではいけない部屋-』(16)『殿、利息でござる!』(16)『忍びの国』(17)など。最新作は11月22日公開の『決算!忠臣蔵』。
クリスチャン・ジュンヌ
Christian Jeune
カンヌ映画祭代表補佐
カンヌ映画祭オフィシャルセレクションのディレクター、代表補佐。20年以上をカンヌと共に歩む。これまでに審査員を務めた映画祭は、シネマラヤ映画祭、釜山国際映画祭、ドバイ国際映画祭、バンコク国際映画祭、ムンバイ映画祭、香港国際映画祭など多数。
ナム・ドンチョル
Nam Dong-chul
釜山国際映画祭プログラム・ディレクター
Cine21のジャーナリストを経て、Asian Film Marketのゼネラル・マネージャーとして釜山国際映画祭に参加し、2013年から18年までコリアンシネマ部門のプログラマーを務めた。現在、同映画祭のプログラム・ディレクター。
大九明子
Akiko Ooku
映画監督
横浜生まれ。明治大学政治経済学部卒業。1997年、映画美学校の第1期生となる。2007年『恋するマドリ』で商業映画デビューし、17年『勝手にふるえてろ』では第30回東京国際映画祭コンペティション部門観客賞、第27回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞を受賞。最新作『甘いお酒でうがい』が本年度高雄映画祭に正式招待された。