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2019.10.25 [更新/お知らせ]
第32回東京国際映画祭 特別功労賞 仲代達矢氏と大林宣彦監督に授与決定!

東京国際映画祭は、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々へ贈る “特別功労賞”を仲代達矢氏と大林宣彦監督に授与することにいたしました。
特別功労賞
 
仲代達矢氏については、黒澤明監督作品の顔として世界中に知られ、数多くの日本を代表する監督の作品にも出演し、国内外の映画祭での受賞は数え切れなく、今も現役として舞台、映画で活躍を続け、正に日本を代表する俳優であるという思いからの授与となります。大林宣彦監督については、自主映画、CM、長編映画と長年に亘り、多彩で膨大な数の映画・映像作品を世に送り出し、今なお新たな試みにチャレンジするその存在は正に圧倒的である、という思いから授与を決定いたしました。
本年の映画祭期間中に仲代達矢氏出演の『帰郷』は特別上映作品として上映されます。本作はフランス・カンヌMIPCOMでアジアの作品として初めてワールドプレミアに選出された史上初の8K時代劇です。
大林宣彦監督は本年度のJapan Now部門において、「映像の魔術師 大林宣彦」と題し、最新作の『海辺の映画館-キネマの玉手箱』を含む5作品の上映をいたします。
 
仲代達矢氏 プロフィール
1932年、東京生まれ。幼い頃から映画に憧れたが、父親が病弱で早逝したため家計は苦しく、第二次大戦下に過酷な幼少期を過ごす。戦後、解禁となった洋画をはじめ、貪るように映画を観る青春時代の中で俳優を志し、俳優座付属養成所に4期生として入所。千田是也に師事し、「ハムレット」「四谷怪談」など多数の舞台に出演した。映画界では小林正樹監督に見いだされ、『黒い河』『人間の條件』『切腹』などに出演、黒澤 明監督『用心棒』『影武者』『乱』、また成瀬巳喜男、岡本喜八、市川崑、五社英雄など、日本を代表する名監督の作品に多数出演し、舞台と映画を両輪としてキャリアを重ねた。アカデミー賞と世界三大映画祭(カンヌ・ヴェネツィア・ベルリン)の全てで出演映画が受賞した実績を持つ。
近年は若き才能と組んだ作品も多く、小林政広監督『日本の悲劇』、稲塚秀孝監督『NORIN TEN—稲塚権次郎物語』など。テレビドラマの代表作では「新平家物語」「大地の子」ほか多数。
俳優を育成する私塾「無名塾」を、亡き妻・宮崎恭子(女優・脚本家・演出家)と共に1975年に設立。次代を担う俳優を数多く育て、また、塾員・塾生と共に無名塾公演で全国を巡演。「どん底」「リチャード三世」「ドライビング・ミス・デイジー」などの舞台で、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紀伊国屋演劇賞、読売演劇賞ほか数々の賞を受賞している。
 
大林宣彦監督 プロフィール
1938年広島県尾道市生まれ。3歳の時に自宅の納戸で出合った活動写真機で、個人映画の製作を始める。上京後、16㎜フィルムによる自主製作映画『ÈMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ』が、画廊・ホール・大学を中心に上映されジャーナリズムで高い評価を得る。『喰べた人』(63)はベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。この頃からテレビコマーシャルの草創期に本格的に関わり始め、チャールズ・ブロンソンの「マンダム」、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴなど外国人スターを多数起用、その数は3000本を超える。
1977年『HOUSE/ハウス』で商業映画にも進出。同年の『瞳の中の訪問者』と共に“ブルーリボン新人賞”を受賞。故郷で撮影された『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)は“尾道三部作”と称され親しまれている。
『異人たちとの夏』(88)で“毎日映画コンクール監督賞”、『北京的西瓜』(89)“山路ふみ子監督賞”、『ふたり』(91)“アメリカ・ファンタスティックサターン賞”、『青春デンデケデケデケ』(92)“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、『SADA』“ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞”、宮部みゆき原作『理由』(04)は“日本映画批評家大賞・監督賞”、“藤本賞奨励賞”を受賞。東日本大震災を受けた『この空の花-長岡花火物語』(11)ではTAMA映画賞・最優秀作品賞ほか多くの賞を受賞。最近の作品に、少年少女版『この空の花』として製作されたAKB48のPV『So long ! THE MOVIE』(13)、北海道芦別市を舞台にしたふるさと映画『野のなななのか』(14)等がある。『この空の花』『野のなななのか』に続く『花筐/HANAGATAMI』(17)は、余命宣告を受けながら完成させた大林宣彦的“戦争三部作”となる。
 


 
第32回東京国際映画祭 特別上映
帰郷
帰郷
©「帰郷」時代劇パートナーズ

仲代達矢、最後の渡世人
フランス・カンヌMIPCOMでアジアの作品として初めてワールドプレミアに選出された史上初の8K時代劇。
作家・藤沢周平が一人の老渡世人の姿を描いた傑作短編を役者・仲代達矢をはじめ豪華キャストで映像化。
監督・脚本:杉田成道
キャスト:仲代達矢、常盤貴子、北村一輝、緒形直人、谷田歩、佐藤二朗、田中美里、前田亜季、三田佳子、橋爪功、中村敦夫
上映日時:11/04 (月・祝) 14:50-
 


 
第32回東京国際映画祭 Japan Now部門
海辺の映画館―キネマの玉手箱
海辺の映画館
©「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」製作委員会/PSC 2020

映画は戦争を止められるのか?
今夜限りで閉館する最終オールナイト上映で3人の若者たちが映画の世界にタイムリープするファンタジー。20年振りに古里「尾道」で撮影を敢行。
圧倒的なメッセージで贈る大林宣彦監督最新作!
監督:大林宣彦
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田 玲(新人)、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子
上映日時:11/01 (金) 16:50-

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